2017年07月23日

【熊本城復旧記録】宇土櫓(うとやぐら)(1)

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2016年6月26日撮影

2016年4月14日、16日の熊本大地震で熊本城の有料区域には入れなくなった。

加藤神社も地震直後は入れなかったが、6月から境内に入れるようになった。

そのおかげで、宇土櫓と大小天守閣が近くから見えるようになった。

宇土櫓の写真、何枚も撮っていたつもりだった。

でも、なかった。撮れなかっただよね、なんか精神的に。

最初のうちは近くで見え、それだけで本当に嬉しかった。

宇土櫓が建っている、目の前に宇土櫓が建っている、これだけで嬉しかった。



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2016年7月21日撮影

宇土櫓は築城当時からある熊本城で一番古い櫓です。

櫓ですが、とても大きなもので、ほかのお城では天守閣でも通じます。

宇土櫓に続櫓が繋がっていました。

今回の地震でそれらは倒壊。

続櫓だけが潰れ、宇土櫓が残りました。

こんなにうまい具合に崩れるのだろうかと思うぐらい、くっついていた建物が明暗を分けました。

でも、私は宇土櫓を守るために続櫓が犠牲になったのかなって思っている。

ふたりとも生き残れない、だったら、私が犠牲になるから宇土櫓は残ってと続櫓は自ら倒れたんじゃないかな。



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2016年7月21日撮影

白壁が落ちています。

櫓内も被害があるそうです、でも建っています。

地震の前は櫓の中に入ることができました。

400年前の建物だから、バリアフリーではありません。

階段は急で、慣れないと上り吏降りが大変でした。

でも、私はそれが好きで何度も何度も上りました。

私にとって熊本城の完全復旧はこの宇土櫓に入れるようになった時です。

その日が来るまで、宇土櫓の階段の上り降りがちゃんとできるように足腰はちゃんと鍛えなくては。



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2016年8月12日撮影

地震前、熊本城の隅々までお手入れが行き届いた城でした。

それが地震後は、余震もあり、宇土櫓の石垣も雑草が・・・。

熊本城の被害状況からすれば、雑草なんてかまっていられないかもしれない。

でも、いつもきれいな、お手入れした石垣を見ていたから、これはこれでショックで。



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2016年10月29日撮影

続櫓に白いシートが掛けられました。

この角度から見ると石垣の被害もさほど大きくないようにみえますが、続櫓台の南側(頬当御門周辺)は石垣の崩落がすごく、9月から石垣の回収工事が行われました。

2000個近い石垣を回収し、それと併せ、続櫓の部材も回収。石垣も続櫓も重要文化財です、ひとつひとつ丁寧に回収作業が行われました。そしてその後シートが被せられました。

写真を見るとまだ残っているものもありますが、ここらへんは専門家の判断によるものでしょう。

こんな近く宇土櫓や続櫓の様子が見えても、この向こうで行われている作業の様子はまったく見ない。

これが城の縄張なんでしょうね。そういう意味で清正公の造った熊本城はずこい。


つづく

posted by 夢子 at 09:33 | 2016年熊本地震後の復旧熊本城